Androidをアップデートしたあと、それまで普通に使えていたLINEが突然開かなくなったり、 メッセージの通知が届かなくなったりすることがあります。 「LINEが繰り返し停止しています」と表示される、トーク画面が開かない、 画像を送れない、通話ができないといった症状が出るケースもあります。
Androidの大型アップデートでは、OS本体だけでなく、アプリの権限、通知、 バックグラウンド動作、Google Play関連のシステムコンポーネントなどにも変更が加わることがあります。 そのため、LINEそのものが壊れていなくても、アップデートをきっかけに動作が不安定になることがあります。
Androidアップデート後にLINEがおかしくなった場合は、 「端末を再起動 → LINEを更新 → キャッシュ削除 → 通知・権限確認 → WebViewやChromeを更新」の順で確認するのがおすすめです。 LINEのアンインストールは、トーク履歴をバックアップしてから最後に行いましょう。
Androidアップデート後に起こりやすいLINEの不具合
Androidのアップデート後には、例えば次のような症状が発生することがあります。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| LINEが開かない | LINEのバージョン、キャッシュ、OSとの一時的な不整合 |
| LINEがすぐ落ちる | アプリやWebViewの不具合、空き容量不足 |
| 「LINEが繰り返し停止しています」と表示される | アプリまたはAndroidシステム側の不具合 |
| 通知が来ない | 通知権限やバックグラウンド動作の設定変更 |
| メッセージを送受信できない | 通信状態、データ通信制限、LINE側の障害 |
| 写真や動画を送れない | 写真・動画などへのアクセス権限 |
| LINE通話ができない | マイクやカメラの権限、通信状態 |
| 一部の画面だけ表示されない | ChromeやAndroid System WebView |
まずはLINEだけの問題なのか確認する
Androidアップデート直後にLINEが使えなくなると、「Androidのアップデートが原因だ」と考えたくなります。 しかし、偶然同じタイミングでLINE側に障害が起きている可能性もあります。
まずChromeなどのブラウザを開き、普通にインターネットへ接続できるか確認してください。 YouTubeやGoogle検索など、LINE以外の通信も正常に利用できるか確認すると切り分けやすくなります。
LINEだけ使えない → LINEアプリや設定を確認
複数のアプリが使えない → Android・通信環境を確認
家のWi-Fiだけ使えない → Wi-Fiやルーターを確認
他の人も同時に使えない → LINE側の障害も確認
1.Androidスマートフォンを再起動する
最初に行いたいのが端末の再起動です。 Androidアップデート後は、システム更新の処理が完全に落ち着いていなかったり、 一部のサービスが正常に起動していなかったりする場合があります。
- スマートフォンの電源ボタンを長押しします。
- 電源メニューを表示します。
- 「再起動」をタップします。
- 再起動後、1~2分ほど待ってからLINEを開きます。
単純な方法ですが、LINE公式でも不具合発生時の基本的な対処方法として端末の再起動が案内されています。
2.Google PlayでLINEを最新版に更新する
Android OSだけを新しくしてLINEが古い状態のままだと、 新しいAndroidとの組み合わせによって正常に動かないことがあります。
Google Playストアを開いてLINEのアップデートを確認しましょう。
- 「Google Play ストア」を開きます。
- 検索欄に「LINE」と入力します。
- LINEのページを開きます。
- 「更新」が表示されている場合はタップします。
3.LINEのキャッシュを削除する
Androidアップデート前に作成された一時データと、 アップデート後の環境がうまくかみ合わず、不具合につながっている場合があります。 その場合はLINEのキャッシュを削除します。
一般的なAndroidでは、次のように操作します。
- 「設定」を開きます。
- 「アプリ」をタップします。
- 「LINE」を選択します。
- 「ストレージとキャッシュ」をタップします。
- 「キャッシュを削除」をタップします。
キャッシュ削除とは意味が異なります。 端末やAndroidのバージョンによって名称が異なるため、 よく確認してから操作してください。
また、LINEアプリ内からキャッシュを削除する方法もあります。 ただしキャッシュの削除によって、LINE内に一時保存されていた画像や動画などが 閲覧できなくなる場合があります。重要な写真や動画は事前に保存しておくと安心です。
4.スマートフォンの空き容量を確認する
Androidアップデートは比較的大きな容量を使用します。 アップデート後に内部ストレージの空き容量が少なくなり、 その影響でLINEが正常に動作しなくなることがあります。
LINE公式では、不具合発生時には空き容量が2GB以上あるか確認するよう案内しています。
- 「設定」を開きます。
- 「ストレージ」をタップします。
- 空き容量を確認します。
- 不足している場合は不要な動画、写真、ダウンロードファイル、アプリなどを整理します。
5.Wi-Fi・モバイル通信を一度切り替える
LINEは起動するものの、メッセージの送受信だけできない場合は通信環境も確認します。
次の操作を順番に試してください。
- Wi-Fiを一度OFFにしてONに戻す
- Wi-Fiを切り、4G・5GでLINEを試す
- 逆にモバイル通信からWi-Fiへ切り替える
- 機内モードをONにし、数秒後にOFFにする
- VPNを使用している場合は一時的にOFFにする
Wi-Fiでは使えないのに4G・5Gなら利用できる場合は、 LINEではなくWi-FiルーターやDNS、通信設定側に原因がある可能性が高くなります。
6.LINEの通知が来ない場合はAndroid側の通知設定を確認する
Androidアップデート後、「LINEは使えるのに通知だけ来なくなった」という場合は、 通知設定を確認します。
- 「設定」を開きます。
- 「通知」をタップします。
- 「アプリの通知」または「アプリの設定」を開きます。
- 「LINE」を選択します。
- LINEの通知を許可します。
LINEアプリ内の通知設定も確認する
端末側がONでも、LINEアプリ側の通知がOFFになっていると通知されません。
- LINEを開きます。
- 「ホーム」を開きます。
- 右上の歯車アイコンをタップします。
- 「通知」を開きます。
- 通知がONになっていることを確認します。
また、特定の友だちやグループだけ通知が来ない場合は、 そのトークルームだけ通知OFFになっていないか確認してください。
7.写真・マイク・カメラなどの権限を確認する
Androidアップデートをきっかけに権限の扱いが変化し、 LINEから写真を選べなくなったり、通話でマイクが使えなくなったりする場合があります。
「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」を開いて確認します。
| 使えない機能 | 確認したい権限 |
|---|---|
| 写真・動画を送信できない | 写真と動画、ファイルとメディアなど |
| カメラ撮影ができない | カメラ |
| LINE通話で声が届かない | マイク |
| ビデオ通話で映像が出ない | カメラ |
| 連絡先関連の機能がおかしい | 連絡先 |
AndroidのバージョンやGalaxy、Xperia、Pixel、AQUOS、Xiaomiなどの機種によって、 「写真と動画」「ファイルとメディア」など項目名が異なることがあります。
8.バッテリー最適化・バックグラウンド制限を確認する
通知が遅れる、LINEを開いた瞬間にメッセージがまとめて届く場合は、 LINEのバックグラウンド動作が制限されている可能性があります。
一般的には次の場所を確認します。
「設定」→「アプリ」→「LINE」→「アプリのバッテリー使用量」
9.Android System WebViewとGoogle Chromeを更新する
LINEはアプリ内部でWebページやWebベースのコンテンツを表示する機能を使用しています。 そのため、LINE本体ではなくAndroid System WebViewやGoogle Chrome側に問題があると、 特定のページだけ真っ白になる、読み込みが終わらない、といった不具合が起きる場合があります。
LINE公式ヘルプでも、LINE NEWSなどの表示不具合ではGoogle Chromeや Android System WebViewのアップデートが案内されています。
- Google Play ストアを開きます。
- 「Android System WebView」を検索します。
- 「更新」があれば更新します。
- 続いて「Google Chrome」を検索します。
- Chromeにも更新があれば適用します。
- 端末を再起動します。
10.Google Playシステムアップデートも確認する
Android本体を最新にしただけでは、 Google Playシステムアップデートが最新になっていない場合があります。
Pixelなどでは「設定」→「セキュリティとプライバシー」などから Google Playシステムアップデートを確認できます。 メーカーによって場所は異なります。
更新が見つかった場合はインストールし、もう一度スマートフォンを再起動してください。
11.LINEが「繰り返し停止しています」と表示される場合
Androidアップデート後、LINEをタップするとすぐ終了し、 次のようなメッセージが表示される場合があります。
この場合は、次の順番で確認するのがおすすめです。
- Androidを再起動する
- LINEをGoogle Playから最新版にする
- LINEのキャッシュを削除する
- Android System WebViewを更新する
- Google Chromeを更新する
- ストレージの空き容量を確認する
- 改善しなければバックアップ後に再インストールする
12.画像や動画だけ送信できなくなった場合
テキストメッセージは送れるのに、写真や動画だけ送信できない場合は、 LINE全体の不具合ではなく「写真と動画」などの権限を疑います。
Androidの「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」を開き、 写真や動画へのアクセスが許可されているか確認してください。
Androidのバージョンによっては、 「すべて許可」ではなく、ユーザーが選択した写真だけアクセスできる設定もあります。 送りたい写真が対象になっているかも確認しておきましょう。
13.LINE通話だけできなくなった場合
Androidアップデート後、トークはできるものの、 LINE通話で相手に声が届かない場合はマイク権限を確認します。
- 声が届かない → マイク権限
- 自分の映像が映らない → カメラ権限
- 着信通知だけ来ない → 通知・バックグラウンド設定
- 音が聞こえない → Bluetoothや音量設定
Bluetoothイヤホンを使用している場合は一度接続を解除し、 スマートフォン本体のスピーカーとマイクで通話できるか試すと、 原因を切り分けやすくなります。
14.通知だけ来ない場合に確認する順番
通知だけのトラブルなら、次の順番でチェックすると効率的です。
- Android側のLINE通知がONか確認
- LINEアプリ側の通知がONか確認
- 個別トークが通知OFFになっていないか確認
- サイレントモード・おやすみモードを確認
- バックグラウンド通信を確認
- 省電力機能を確認
- LINEを更新
- 端末を再起動
15.それでも直らない場合はLINEを再インストールする
ここまで試しても改善しない場合は、LINEの再インストールを検討します。 ただし、いきなりLINEを削除してはいけません。
再インストール前に確認したいもの
- トーク履歴のバックアップ
- バックアップ用PINコード
- LINEに登録している電話番号
- ログインに必要な情報
- Googleアカウント
Androidでは、LINEの標準バックアップをGoogleドライブへ保存できます。
LINEの「ホーム」→「設定」→「バックアップ・引き継ぎ」 →「トークのバックアップ」→「今すぐバックアップ」と進みます。
LINE公式によると、標準バックアップで保存されるのは基本的にテキストメッセージです。 写真や動画などは標準バックアップの対象とは異なるため、 残しておきたい大切なデータは別途保存しておくと安心です。
16.LINEをアンインストールして再インストールする
バックアップを確認できたら、最後の手段として再インストールを行います。
- LINEのトーク履歴をバックアップします。
- 登録電話番号などを確認します。
- LINEをアンインストールします。
- Google Play ストアからLINEを再インストールします。
- 以前使用していたLINEアカウントを引き継ぎます。
- 表示された画面からトーク履歴を復元します。
Androidアップデートを元に戻せば直る?
「Androidを更新してからLINEがおかしくなったのだから、 Androidを前のバージョンへ戻せばよいのでは」と考える人もいるかもしれません。
しかし、Androidのダウングレードは一般的なトラブル対処としておすすめできません。 機種によっては通常の設定画面から戻すことができず、 初期化や特殊な書き換え作業が必要になることもあります。
セキュリティ面の問題もあるため、まずはLINE、WebView、Chromeなどを 新しいAndroidに合わせて更新する方法を優先しましょう。
Androidアップデート後に初期化する必要はある?
通常、LINEの不具合だけを理由にスマートフォン全体を初期化する必要はありません。
初期化の前に最低でも次を試してください。
- 端末の再起動
- LINEのアップデート
- キャッシュ削除
- 空き容量確保
- 通知や権限の確認
- WebView・Chromeの更新
- LINEの再インストール
LINE以外の複数のアプリも正常に動かないなど、 Androidシステム全体に問題が出ている場合に限って、 メーカーサポートなどへ相談したうえで初期化を検討するのが安全です。
メーカーによって設定画面が違う点に注意
AndroidはiPhoneと異なり、スマートフォンメーカーによって設定画面がかなり異なります。 この記事で紹介した画面とまったく同じ表示にならない場合があります。
| メーカー・シリーズ | 確認時のポイント |
|---|---|
| Google Pixel | 比較的Android標準に近いメニュー構成 |
| Samsung Galaxy | 「デバイスケア」「バッテリー」など独自項目あり |
| Sony Xperia | Androidバージョンによって項目名が変わる場合あり |
| SHARP AQUOS | 省電力やバックグラウンド設定も確認 |
| Xiaomi | バッテリー制限や自動起動など独自設定に注意 |
| OPPO | 省電力・バックグラウンド動作関連の設定も確認 |
目的の項目が見つからない場合は、Androidの「設定」画面上部にある検索機能から 「LINE」「通知」「権限」「バッテリー」などと検索すると見つけやすくなります。
やってはいけない対処法
いきなりLINEをアンインストールする
バックアップやアカウント情報を確認せずにLINEを削除すると、 トーク履歴を復元できなくなる可能性があります。 再インストールは必ず最後に行いましょう。
「キャッシュ削除」と「データ削除」を間違える
Androidのアプリ情報には、 「キャッシュを削除」と「ストレージを消去」「データを削除」などが 並んでいる場合があります。
同じものではありません。単純な不具合対処では、 まずキャッシュ削除だけを行うのが安全です。
非公式サイトから古いLINEのAPKを入れる
「新しいLINEが動かないから古いバージョンへ戻す」という目的で、 非公式サイトからAPKファイルをダウンロードする方法はおすすめできません。
セキュリティ上の危険があるほか、古いLINEは正常に利用できなくなる可能性があります。 原則としてGoogle Playから提供されている正規版を利用してください。
現在のLINEのAndroid推奨環境も確認しよう
2026年8月時点で、LINE公式が案内しているAndroidスマートフォンの 推奨環境はAndroid 11.0以上です。
古いAndroidでは利用できるLINEのバージョンが制限される場合があります。 Androidアップデート後の不具合だけでなく、 古い端末を使い続けている場合にはOSとLINE双方の対応状況を確認してください。
症状別のおすすめ対処法
| 症状 | 最初に試したい方法 |
|---|---|
| LINEが開かない | 再起動 → LINE更新 → キャッシュ削除 |
| LINEがすぐ落ちる | LINE・WebView・Chrome更新 |
| 画面が真っ白 | WebViewとChromeを更新 |
| 通知が来ない | 通知権限・省電力・バックグラウンド設定 |
| 通知が遅れる | バッテリー制限とバックグラウンド動作 |
| 写真が送れない | 写真・動画への権限を確認 |
| 通話で声が届かない | マイク権限を確認 |
| ビデオ通話ができない | カメラ・マイク権限を確認 |
| 送受信できない | Wi-Fi/4G・5Gを切り替える |
| 何をしても直らない | バックアップ後にLINEを再インストール |
Androidアップデート後のLINE不具合でよくある質問
AndroidをアップデートしたらLINEのデータが消えることはある?
通常のAndroidシステムアップデートだけでLINEのトーク履歴がすべて削除されることは 基本的には想定されていません。 ただし、アップデート中のトラブルやストレージの問題など、 予期しない問題に備えて普段からトーク履歴をバックアップしておくと安心です。
LINEのキャッシュを削除するとトーク履歴も消える?
通常のキャッシュ削除とアプリデータの削除は別の操作です。 ただし、LINE内に一時保存されている画像や動画などについては、 キャッシュ削除後に表示できなくなる場合があります。 大切なファイルは事前に保存しておきましょう。
Android System WebViewとは?
Androidアプリの中でWebコンテンツを表示するために使われる システムコンポーネントです。 WebView側に問題があると、LINEを含む複数のアプリでWeb画面が表示できなかったり、 アプリが不安定になったりする場合があります。
LINEを再インストールすれば必ず直る?
必ず直るとは限りません。 Android自体や通信環境、LINE側の障害などが原因なら、 再インストールしても改善しないことがあります。
そのため、再インストールは 再起動やアップデート、キャッシュ削除などを試したあとに行うのがおすすめです。
Androidアップデート直後は少し待ったほうがいい?
アップデート直後はアプリの最適化やバックグラウンド処理が行われている場合があります。 一度端末を再起動し、各アプリのアップデートを完了させてから LINEを試してみるとよいでしょう。
まとめ
Androidアップデート後にLINEで不具合が起きても、 すぐにLINEを削除したりスマートフォンを初期化したりする必要はありません。
まずは次の順番で確認してみてください。
- Androidを再起動する
- LINEを最新版へ更新する
- LINEのキャッシュを削除する
- ストレージの空き容量を確認する
- Wi-Fiと4G・5Gを切り替える
- 通知設定を確認する
- 写真・マイク・カメラなどの権限を確認する
- バックグラウンド・省電力設定を確認する
- Android System WebViewとChromeを更新する
- 改善しなければバックアップ後にLINEを再インストールする
特にAndroidの大型アップデート後は、LINEそのものだけでなく、 通知権限やWebView、バックグラウンド動作など、 Android側の設定も合わせて確認することが重要です。
再インストールする場合だけは焦らず、 トーク履歴のバックアップとアカウント情報を確認してから進めましょう。
