スマートフォンを機種変更するとき、写真や電話帳と同じように忘れてはいけないのがLINEの引き継ぎ準備です。 LINEは単に新しいスマートフォンへアプリをインストールしただけでは、これまで使っていたアカウントやトーク履歴が自動的にすべて復元されるとは限りません。
特に注意したいのが、電話番号・メールアドレス・パスワードの確認と、トーク履歴のバックアップです。 これらを確認しないまま古いスマートフォンを初期化したり下取りに出したりすると、引き継ぎが難しくなる可能性があります。
この記事では、LINEを機種変更する前にやっておきたい準備を、2026年8月時点の仕様をもとに詳しく解説します。 iPhoneからiPhone、AndroidからAndroidだけでなく、iPhoneからAndroidなど異なるOSへ変更するケースについても説明します。
- LINEアプリを最新版にする
- スマートフォンのOSを更新する
- LINEに登録している電話番号を確認する
- メールアドレスを確認する
- パスワードを確認・再設定する
- 必要に応じてApple ID/Googleアカウントを連携する
- トーク履歴をバックアップする
- バックアップ用PINコードを確認する
- 大切な写真・動画・ファイルを別途保存する
- 機種変更方法に応じて2段階認証の設定を確認する
- 新端末への移行が終わるまで旧端末を初期化しない
LINEの機種変更では事前準備が重要
LINEアカウントには、友だちリストやグループ、プロフィール、購入したスタンプ、トーク履歴など、さまざまな情報が含まれています。
ただし、すべてのデータが同じ方法で保存されているわけではありません。 たとえば友だちリストやグループ、アルバムやノートなどはアカウントを正しく引き継ぐことで移行できますが、トーク履歴についてはバックアップ方法や機種変更前後のOSによって移行できる範囲が変わります。
新しいスマートフォンでLINEへのログインとトーク履歴の確認が終わるまでは、機種変更前のスマートフォンを初期化・売却・下取りに出さないほうが安全です。
準備1:LINEアプリを最新版にアップデートする
まず、機種変更前のスマートフォンでLINEを最新版へアップデートしておきましょう。 古いバージョンのLINEを使用していると、かんたん引き継ぎQRコードなど必要な機能が利用できない場合があります。
iPhoneではApp Store、AndroidではGoogle Play ストアを開き、LINEに「アップデート」と表示されている場合は更新します。 「開く」と表示されていれば、基本的には現在提供されているバージョンがインストールされています。
LINEの「ホーム」から設定を開き、引き継ぎに必要な項目を確認します。
準備2:スマートフォンのOSを確認する
LINEだけでなく、機種変更前後のスマートフォンのOSも可能な範囲で最新版へアップデートしておきます。
- iPhone:「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- Android:「設定」→「デバイス情報」や「システム」などからAndroidバージョンを確認
Androidはメーカーによって設定画面の名称が異なります。 OSやLINEのバージョンが古いと、引き継ぎやトーク履歴の復元に問題が発生する場合があるため、機種変更直前に確認しておくのがおすすめです。
準備3:LINEに登録している電話番号を確認する
続いて、LINEに登録している電話番号が現在利用している電話番号と一致しているか確認します。
- LINEを開く
- 「ホーム」を開く
- 右上の歯車アイコンから「設定」を開く
- 「アカウント」をタップする
- 「電話番号」に表示されている番号を確認する
「設定」→「アカウント」で電話番号、メールアドレス、パスワードなどを確認します。
準備4:メールアドレスを確認する
同じ「アカウント」画面で、メールアドレスも確認しておきましょう。 メールアドレスは、LINEの本人確認やパスワード再設定などで必要になることがあります。
特に注意したいのは、携帯電話会社を変更する場合です。 「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」などのキャリアメールを登録している場合、契約変更後にそのメールアドレスを受信できなくなる可能性があります。
今後も受信できるメールアドレスを登録しておくと安心です。
準備5:LINEのパスワードを確認・再設定する
LINEの設定画面では、現在設定しているパスワードそのものを見ることはできません。 「登録済み」「未登録」といった状態を確認できます。
機種変更前にパスワードを覚えているか不安な場合は、古いスマートフォンでLINEを利用できるうちに再設定しておくと安全です。
- LINEの「ホーム」を開く
- 「設定」をタップする
- 「アカウント」を開く
- 「パスワード」をタップする
- 端末の生体認証やパスコードで本人確認する
- 新しいLINEパスワードを設定する
機種変更後に本人確認が必要になった場合、ログインが難しくなる原因になります。
準備6:Apple ID・Googleアカウントを連携する
電話番号をLINEへ登録していない場合などは、Apple IDまたはGoogleアカウントとの連携を確認しておきます。
また、電話番号による認証が利用できない状況に備える意味でも、利用できるログイン方法を事前に確認しておくと安心です。
基本的には「ホーム」→「設定」→「アカウント」から連携状況を確認できます。
Apple IDやGoogleアカウントで引き継ぐ場合は、新しいスマートフォンでも同じApple ID/Googleアカウントを利用できることを確認しておきましょう。
準備7:トーク履歴をバックアップする
機種変更前の準備で特に重要なのがトーク履歴のバックアップです。
LINEのトーク情報は端末側にも保存されているため、機種変更やLINEの再インストールをすると、バックアップしていない過去のトーク履歴を復元できない場合があります。
トーク履歴のバックアップ方法
- LINEの「ホーム」を開く
- 「設定」をタップする
- 「バックアップ・引き継ぎ」を開く
- 「トークのバックアップ」をタップする
- 「今すぐバックアップ」をタップする
- バックアップが完了したことを確認する
「今すぐバックアップ」を実行し、前回のバックアップ日時が更新されたことを確認します。
iPhoneとAndroidではバックアップ先が異なる
| 機種 | 標準バックアップ先 | 機種変更先 |
|---|---|---|
| iPhone | iCloud Drive | 基本的にiPhone→iPhoneで利用 |
| Android | Google ドライブ | 基本的にAndroid→Androidで利用 |
iPhoneの場合はiCloud Drive、Androidの場合はGoogle ドライブに十分な空き容量があるか確認しておきましょう。
また、新しいスマートフォンではバックアップ時と同じApple IDやGoogleアカウントを使用する必要があります。 別のアカウントでログインしていると、バックアップデータを正しく読み込めない原因になります。
標準バックアップでは写真や動画まで保存されるとは限らない
ここは機種変更前に特に注意したいポイントです。
LINEの標準バックアップで保存されるトーク履歴は、基本的にテキストメッセージが対象です。 トークルームで送受信した写真、動画、ファイル、ボイスメッセージなどは、標準バックアップだけですべて復元できるとは限りません。
なお、LINEの「アルバム」や「ノート」に保存されているデータは、通常のトーク内に投稿された画像とは扱いが異なります。 重要な写真を長期間残したい場合は、アルバムへ保存しておく方法もあります。
準備8:バックアップ用PINコードを設定・確認する
トークのバックアップ画面では「バックアップ用のPINコード」も確認しておきましょう。
バックアップ用PINコードは6桁の数字で、LINEアカウントを引き継ぐ際にトーク履歴を復元するために使用されます。
事前にPINコードを設定しておくと、通常のクラウドバックアップを利用できない場合や、iPhoneからAndroidなど異なるOSへ機種変更する場合でも、直近14日間のトーク履歴を引き継げる場合があります。
バックアップ用PINコードには推測されにくい6桁の数字を設定します。
同じOSと異なるOSでは引き継げるトーク履歴が違う
機種変更前に、新しいスマートフォンが同じOSなのか異なるOSなのか確認しておきましょう。
| 機種変更 | 標準バックアップ | 主なトーク履歴の扱い |
|---|---|---|
| iPhone → iPhone | 利用可能 | iCloud Driveのバックアップからテキスト履歴を復元 |
| Android → Android | 利用可能 | Google ドライブのバックアップからテキスト履歴を復元 |
| iPhone → Android | 標準バックアップをそのまま移行不可 | QRコードやPINなどで直近14日間を引き継げる |
| Android → iPhone | 標準バックアップをそのまま移行不可 | QRコードやPINなどで直近14日間を引き継げる |
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneなど異なるOSへ変更する場合、標準バックアップで保存した15日以上前のトーク履歴をそのまま移すことはできません。
一方、機種変更前のスマートフォンが手元にあり、かんたん引き継ぎQRコードを利用できる場合は、直近14日間のトーク履歴を引き継ぐことができます。
プレミアムバックアップという選択肢もある
LYPプレミアムの対象ユーザーは「プレミアムバックアップ」を利用できます。
| 標準バックアップ | プレミアムバックアップ | |
|---|---|---|
| テキスト | ○ | ○ |
| 写真 | × | ○ |
| 動画 | × | ○ |
| ファイル | × | ○ |
| ボイスメッセージ | × | ○ |
| iPhone⇔Android | 標準バックアップは不可 | 対応 |
長期間のトーク履歴やトーク内の写真・動画などをできるだけ残したい場合は、自分が利用できるバックアップ方法を機種変更前に確認しておきましょう。
準備9:「かんたん引き継ぎQRコード」を確認する
機種変更前のスマートフォンと新しいスマートフォンの両方が手元にある場合は、「かんたん引き継ぎQRコード」を利用する方法が便利です。
機種変更前のスマートフォンでは、LINEの設定からQRコードを表示できます。
- 古いスマートフォンでLINEを開く
- 「ホーム」→「設定」を開く
- 「バックアップ・引き継ぎ」を開く
- 「かんたん引き継ぎQRコード」をタップする
- 新しいスマートフォンからQRコードを読み取る
古い端末に表示したQRコードを、新しい端末のLINEから読み取ります。
新しい端末では「新規登録」ではなく「ログイン」を選ぶ
新しいスマートフォンへLINEをインストールしたら、これまで利用していたLINEアカウントを使う場合は「ログイン」から進みます。
以前と同じLINEアカウントを使う場合は「ログイン」を選択します。
準備10:必要な場合だけ「2段階認証をスキップ」をオンにする
次のような方法でLINEアカウントを引き継ぐ予定の場合は、機種変更直前に「2段階認証をスキップ」の設定も確認します。
- LINEに登録している電話番号とは別の電話番号へ変更して引き継ぐ
- 「Appleで続ける」を利用して引き継ぐ
- 「Googleで続ける」を利用して引き継ぐ
古いスマートフォンで、 「ホーム」→「設定」→「アカウント引き継ぎオプション」 を開き、「2段階認証をスキップ」をオンにします。
電話番号変更やApple/Googleアカウント経由の引き継ぎでは設定を確認します。
なお、「かんたん引き継ぎQRコード」を利用する場合や、LINEに登録済みの同じ電話番号で引き継ぐ場合は、基本的にこの設定は不要です。
大切な写真・動画・ファイルは個別に保存しておく
機種変更では、トーク履歴だけでなく写真や動画の扱いにも注意が必要です。
特に、過去のトークルーム内にある大切なデータは、次のような方法でも保存しておくことをおすすめします。
- スマートフォン本体へ保存する
- iCloudやGoogleフォトなどへ保存する
- LINEアルバムへ保存する
- 重要な書類はパソコンなどへコピーする
「トーク履歴をバックアップしたから写真や動画も全部大丈夫」と思い込まないことが重要です。
機種変更で引き継げる主なデータ
LINEアカウントを正しく引き継いだ場合、バックアップなしでも引き継げる情報があります。
| データ | 基本的な扱い |
|---|---|
| 友だちリスト | アカウント引き継ぎで移行 |
| グループ | アカウント引き継ぎで移行 |
| プロフィール | アカウント引き継ぎで移行 |
| 購入済みスタンプ・絵文字・着せかえ | アカウント引き継ぎで利用可能 |
| LINEポイント残高 | 基本的に引き継ぎ可能 |
| アルバム・ノート | アカウント引き継ぎで移行 |
| トーク履歴 | バックアップ方法・OSによって異なる |
| 通知音 | 再設定が必要になる場合がある |
| トークルーム背景 | 再設定が必要になる場合がある |
iPhoneとAndroidをまたぐ場合はLINEコインにも注意
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneのようにOSが変わる場合は、一部の有料アイテムに注意が必要です。
特に購入済みのLINEコイン残高は、異なるOS間では引き継げません。 LINE関連サービスの一部ゲーム内通貨などについても、OS変更で引き継げない場合があります。
機種変更直前の最終チェックリスト
新しいスマートフォンへLINEを移す直前に、次の項目をもう一度確認しましょう。
- □ 古いスマートフォンでLINEを開ける
- □ LINEを最新版へアップデートした
- □ OSを確認・更新した
- □ LINEに登録している電話番号を確認した
- □ メールアドレスを確認した
- □ LINEのパスワードを確認・再設定した
- □ Apple ID/Googleアカウントの連携状況を確認した
- □ トーク履歴を「今すぐバックアップ」した
- □ バックアップ日時が最新になっている
- □ iCloud/Google ドライブの容量を確認した
- □ バックアップ用PINコードを設定・確認した
- □ 大切な写真・動画・ファイルを別途保存した
- □ 新端末と旧端末を両方インターネットへ接続できる
- □ QRコードで引き継ぐか、他のログイン方法を使うか決めた
- □ 必要な場合のみ「2段階認証をスキップ」をオンにした
- □ LINE移行完了まで旧端末を初期化しない
機種変更前によくある疑問
Q. SIMカードを入れ替える前にLINEをバックアップしたほうがいい?
はい。可能であれば、古いスマートフォンでLINEを問題なく利用できる状態のうちにバックアップまで済ませておくのがおすすめです。
Q. トーク履歴をバックアップしないと友だちも消える?
トーク履歴のバックアップと友だちリストは別です。 正しいLINEアカウントを引き継げれば、友だちやグループなどは基本的に引き継がれます。 ただし、過去のトーク履歴を残すにはバックアップなどの準備が必要です。
Q. iPhoneからAndroidでも全部のトークを移せる?
通常の標準バックアップでは、iCloudのバックアップをAndroidへそのまま復元することはできません。 かんたん引き継ぎQRコードやバックアップ用PINコードでは、直近14日間のトーク履歴を引き継ぐことができます。
より広い範囲のトーク履歴や写真・動画などをOSをまたいで移行したい場合は、利用条件を満たしていればプレミアムバックアップという方法もあります。
Q. 古いスマートフォンはいつ初期化すればいい?
新しいスマートフォンでLINEへ正常にログインでき、友だち・グループ・トーク履歴など必要なデータを確認してからにしましょう。
端末の下取り期限が迫っていても、LINEの引き継ぎ確認より先に旧端末を初期化するのは避けたほうが安全です。
Q. QRコードを使えばバックアップはいらない?
QRコードによる引き継ぎでは直近14日間のトーク履歴を引き継げますが、同じOS間で15日以上前のトーク履歴まで残したい場合は、機種変更前に標準バックアップも実行しておきましょう。
まとめ:バックアップが終わるまで古いスマホを消さない
LINEの機種変更準備で最も重要なのは、新しいスマートフォンへ移行する前に、古いスマートフォンから必要な設定とバックアップを済ませることです。
特に「電話番号」「メールアドレス」「パスワード」「トーク履歴」「バックアップ用PINコード」の5項目は必ず確認しておきましょう。
同じOSへの機種変更であれば、iPhoneはiCloud Drive、AndroidはGoogle ドライブを利用した標準バックアップが利用できます。 一方、iPhoneとAndroidをまたぐ機種変更では標準バックアップの扱いが異なり、QRコードやPINコードを利用した場合は直近14日間のトーク履歴を引き継げます。
そして、機種変更作業が完了するまで旧スマートフォンを初期化しないことも大切です。 新端末でLINEへログインし、必要なトークや友だち、グループなどが正常に移っていることを確認してから、旧端末の初期化や下取りを行いましょう。
※LINEやiOS・Androidのバージョンによって、画面の名称や配置、利用できる機能が変更される場合があります。実際の端末に表示される案内も確認しながら操作してください。
