LINEが開かない、動作が重い、エラーが直らないなどの理由で、 LINEアプリの再インストールを考えることがあります。 しかし、何も確認せずにアプリを削除すると、 トーク履歴など端末内に保存されているデータを失う可能性があります。
LINEは、アプリを削除して再びインストールするだけで、 それまでとまったく同じ状態へ自動的に戻るとは限りません。 特に確認しておきたいのが、トーク履歴のバックアップ、 バックアップ用PINコード、電話番号、パスワードなどです。
再インストールを急がないことが重要
LINEに不具合が起きている場合でも、原因がLINE側の障害や通信環境、 スマートフォン側の一時的な問題であれば、 再インストールをしなくても改善する可能性があります。 アプリを削除する前に、端末の再起動や通信状態の確認なども行いましょう。
LINEを再インストールする前のチェックリスト
最初に、最低限確認しておきたい項目をまとめます。 次の項目をすべて確認してからLINEを削除すると安心です。
- トーク履歴を最新の状態までバックアップした
- バックアップが正常に完了したことを確認した
- バックアップ用PINコードを設定した
- LINEに登録している電話番号を確認した
- 現在の電話番号でSMSを受信できる
- LINEのパスワードを確認・再設定した
- 必要に応じてメールアドレスを確認した
- Apple IDまたはGoogle アカウントの状態を確認した
- 残しておきたい写真・動画・ファイルを端末へ保存した
- iCloudまたはGoogle ドライブが利用できる状態か確認した
1.まずLINEを再インストールする必要があるか確認する
LINEの調子が悪いからといって、すぐにアプリを削除する必要はありません。 再インストールの前に、簡単な対処から試してみましょう。
- LINEアプリを完全に終了して起動し直す
- スマートフォンを再起動する
- Wi-Fiを切り替える
- Wi-Fiからモバイル通信へ切り替える
- 機内モードをオン・オフする
- LINEを最新バージョンへアップデートする
- iOS・Androidを更新する
- スマートフォンの空き容量を確認する
- LINE側で障害が発生していないか確認する
一時的な不具合であれば、スマートフォンを再起動するだけで改善することもあります。 再インストールは、こうした基本的な対処を行っても改善しない場合の方法として考えるとよいでしょう。
2.トーク履歴をバックアップする
再インストール前に最も重要なのが、 トーク履歴のバックアップです。
LINEのトーク情報はスマートフォン内のLINEアプリにも保存されているため、 アプリを削除すると、そのままでは過去のトークを閲覧できなくなる可能性があります。 必要なトークがある場合は、削除する前に必ずバックアップを実行しましょう。
トークのバックアップ画面を開く
LINEでは、基本的に次の順番でバックアップ画面へ進みます。
- LINEの「ホーム」を開く
- 右上の歯車アイコンから「設定」を開く
- 「バックアップ・引き継ぎ」を選択する
- 「トークのバックアップ」を開く
- 「今すぐバックアップ」をタップする
「今すぐバックアップ」を実行する
ボタンを押しただけで終わらせない
「今すぐバックアップ」をタップしたあと、 エラーが表示されていないか確認してください。 さらに「前回のバックアップ」などに表示される日時が、 今バックアップした時間になっているかを見ることが大切です。
3.iPhoneとAndroidではバックアップ先が異なる
標準バックアップでは、利用しているスマートフォンによって保存先が異なります。
| 端末 | 標準バックアップ先 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| iPhone | iCloud Drive | iCloud Driveが有効か、十分な空き容量があるか |
| Android | Google ドライブ | 正しいGoogle アカウントを利用しているか、空き容量があるか |
特にiPhoneでは、再インストール後の復元に使用するApple IDと、 バックアップ時に利用したApple IDが一致しているか確認しておくと安心です。 Androidでも、どのGoogle アカウントへバックアップしているのかを確認しておきましょう。
4.標準バックアップで保存される内容を理解しておく
「バックアップしたから写真や動画も全部戻る」と考えてしまいがちですが、 ここは注意が必要です。
LINEの標準バックアップで保存できるのは基本的にトークのテキストメッセージです。 トークルーム内の写真、動画、ファイル、ボイスメッセージなどを、 標準バックアップだけですべて同じ状態に戻せるとは限りません。
大切な写真や動画は別に保存する
残しておきたい写真や動画、ファイルがある場合は、 LINEを削除する前にスマートフォン本体などへ保存しておきましょう。 「バックアップしたから大丈夫」と思い込んでアプリを削除しないことが重要です。
残しておきたいデータの例
- 家族や友人から送られてきた写真
- 旅行やイベントの動画
- 仕事で受信したPDFや資料
- 学校関係のファイル
- 期限のある重要なメッセージ
- 後から必要になる可能性がある画像
重要なものについては、 LINE内だけに置いたままにせず、端末の写真アプリやファイル管理アプリなどにも 保存しておくことをおすすめします。
5.バックアップ用PINコードを設定する
再インストール前には、 バックアップ用PINコードも設定しておきましょう。
バックアップ用PINコードは、 トーク履歴の引き継ぎを補助するために使用されます。 標準バックアップが利用できない場合や、 異なるOS間で引き継ぐ場合などにも重要になります。
PINコードを設定している場合、 条件によっては直近14日間のトーク履歴を引き継げるため、 万一に備えた対策になります。
ただし、PINコードだけを設定しておけば、 すべてのトークや写真・動画が完全に保存されるという意味ではありません。 通常のトークバックアップもあわせて行いましょう。
6.LINEに登録している電話番号を確認する
次に確認したいのが、 LINEアカウントに登録されている電話番号です。
電話番号は、通常は次の場所から確認できます。
LINE → ホーム → 設定 → アカウント
表示されている電話番号が、 現在自分が使用している番号と一致しているか確認してください。
SMSを受信できることも確認
電話番号が正しくても、その番号でSMSを受信できない状態だと、 再ログイン時の認証で困る可能性があります。 SIMが利用できる状態か、SMSを受信できるかも確認しておきましょう。
7.パスワードを確認する
LINEの再インストール後には、 アカウントの引き継ぎ操作が必要になります。 その際、パスワードの入力を求められる場合があります。
「たぶんこのパスワードだったはず」と曖昧な状態でアプリを削除するのは避けましょう。 パスワードを覚えていない場合は、 まだLINEへログインできているうちに新しいパスワードへ設定し直すのが安全です。
削除前なら確認や変更がしやすい
LINEを利用できている状態なら、アカウント設定を開いて登録状況を確認できます。 アプリを削除したあとでは確認できる情報が減るため、 事前確認が重要です。
8.メールアドレスも確認しておく
電話番号とパスワードに加えて、 LINEにメールアドレスを登録している場合は、 現在利用できるメールアドレスになっているか確認しておきましょう。
以前使っていたメールアドレスや、 すでに解約したサービスのメールアドレスになっている場合は注意が必要です。
アカウント関連の情報は、 可能な限り現在利用できる情報へ更新してから再インストールすることをおすすめします。
9.Apple ID・Google アカウントを確認する
LINEでは状況によって、 Apple IDやGoogle アカウントを利用した引き継ぎも行えます。
また、トーク履歴の標準バックアップでは、 iPhoneならiCloud Drive、 AndroidならGoogle ドライブを使用します。 そのため、端末側でログインしているアカウントも重要です。
確認しておきたい内容
- 現在ログイン中のApple IDまたはGoogle アカウント
- アカウントのパスワード
- 2段階認証を利用できる状態か
- iCloud DriveまたはGoogle ドライブの空き容量
- LINEがクラウドを利用できる設定になっているか
10.重要な写真・動画・ファイルを保存する
特に注意したいのが、 トークルームに残っている写真や動画です。
標準バックアップでは、 写真・動画・ファイルなどをすべてバックアップできるわけではありません。 どうしても失いたくないデータは、 再インストールする前に個別に保存しましょう。
11.同じOSか、異なるOSへの移行かを確認する
同じスマートフォンでLINEだけ再インストールする場合は、 通常はOS自体は変わりません。
一方、機種変更と同時にLINEを再設定する場合には、 iPhoneとAndroidをまたぐかどうかが重要です。
| 移行 | 標準バックアップ |
|---|---|
| iPhone → iPhone | 利用可能 |
| Android → Android | 利用可能 |
| iPhone → Android | 標準バックアップをそのまま利用した完全な移行はできない |
| Android → iPhone | 標準バックアップをそのまま利用した完全な移行はできない |
異なるOSへ移行する場合には、 バックアップ用PINコードによる直近のトーク履歴の引き継ぎや、 利用条件を満たしている場合はプレミアムバックアップなど、 通常とは異なる方法を確認する必要があります。
12.プレミアムバックアップを利用している場合
LINEには標準バックアップのほか、 対象ユーザー向けのプレミアムバックアップがあります。
プレミアムバックアップでは、 標準バックアップよりも保存対象が広く、 テキストだけでなく写真、動画、ファイル、 ボイスメッセージなども対象になります。
| 項目 | 標準バックアップ | プレミアムバックアップ |
|---|---|---|
| テキストメッセージ | 対応 | 対応 |
| 写真・動画など | 基本的に対象外 | 対象 |
| 異なるOS間 | 非対応 | 対応 |
| 利用条件 | 通常利用可能 | 対象サービスの利用条件あり |
ただし、プレミアムバックアップを利用している場合でも、 重要な写真やファイルは別途保存しておけばより安心です。
13.スマートフォンの空き容量も確認する
LINEを再インストールする目的が 「LINEが重い」「すぐ落ちる」「起動しない」という場合、 そもそもスマートフォンのストレージ不足が原因になっていることがあります。
空き容量がほとんどない状態では、 LINEを入れ直しても同様の問題が起きる可能性があります。
不要なデータとして、次のようなものを確認してみましょう。
- 不要な動画
- 大量のスクリーンショット
- 使っていないアプリ
- ダウンロード済みの大容量ファイル
- 不要なキャッシュ
14.バックアップ中は通信環境にも注意する
トーク履歴のバックアップには通信が必要です。 通信が途中で切れたり、クラウドストレージとの通信に失敗したりすると、 正常にバックアップされない場合があります。
可能であれば、安定したWi-Fi環境で実行しましょう。 バックアップが終わるまでは、 LINEやスマートフォンをむやみに終了しないほうが安全です。
15.再インストール前の最終確認
実際にLINEアプリを削除する直前に、 次の項目をもう一度確認してください。
削除ボタンを押す前の最終チェック
- トークのバックアップ日時は最新になっている
- バックアップ時のエラーは出ていない
- バックアップ用PINコードを設定している
- PINコードを忘れていない
- 電話番号が現在の番号と一致している
- SMSを受信できる
- LINEのパスワードを確認している
- 大切な写真や動画を保存した
- 使用中のApple IDまたはGoogle アカウントが分かる
1つでも不安な項目がある場合は、 LINEアプリを削除する前に確認しておくことをおすすめします。
16.LINEを再インストールする基本的な流れ
準備が完了したら、LINEを再インストールします。 大まかな流れは次のとおりです。
トークのバックアップやアカウント情報の確認を行います。
iPhoneまたはAndroidからLINEアプリをアンインストールします。
App StoreまたはGoogle Play ストアからLINEをインストールします。
これまで利用していたLINEアカウントを使いたい場合は、 既存アカウントの引き継ぎとして操作します。
画面の指示に従ってSMS認証やパスワード入力などを行います。
「トーク履歴を復元」する画面が表示されたら、 事前に作成したバックアップから復元します。
復元画面は慎重に進める
トーク履歴の復元は、アカウント引き継ぎの途中に表示される場合があります。 「あとから設定画面で復元すればいい」と考えず、 表示された案内をよく確認しながら進めましょう。
17.「アプリの削除」と「LINEアカウントの削除」は別
LINEアプリをスマートフォンからアンインストールすることと、 LINEアカウントそのものを削除することは別の操作です。
再インストールを目的としている場合は、 LINEアカウントを削除しないよう注意してください。
アカウントそのものを削除すると、 単にアプリを入れ直す場合とは意味が大きく異なります。 設定画面などで「アカウント削除」に関する操作を行わないようにしましょう。
18.バックアップに失敗する場合は削除を延期する
バックアップを実行してもエラーが出る、 読み込み状態から進まないという場合は、 そのままLINEを削除するのはおすすめできません。
次の項目を確認しましょう。
- スマートフォンを再起動する
- Wi-Fiを接続し直す
- モバイル通信を切り替える
- iCloudまたはGoogle ドライブの空き容量を確認する
- スマートフォン本体の空き容量を増やす
- LINEを最新版にする
- OSを最新版にする
- バックアップ用PINコードを設定する
バックアップできていないトークは要注意
バックアップされていないトーク履歴は、 アプリを削除したあとに復元できない可能性があります。 重要なトークが残っている場合は、 バックアップ問題を解決してから再インストールするほうが安全です。
19.再インストール前にスクリーンショットを残すのもおすすめ
念のため、アカウント設定やバックアップ日時などを スクリーンショットで残しておく方法もあります。
例えば次の画面です。
- トーク履歴の最終バックアップ日時
- アカウント画面の登録状態
- 電話番号の登録状態
- Apple・Google連携の状態
ただし、パスワードやPINコードなどの重要情報を そのままスクリーンショットへ残す場合は、 第三者に見られないよう十分注意してください。
20.LINEを再インストールしても直らない場合
再インストール後もLINEが正常に動作しない場合は、 LINEアプリ以外に原因がある可能性があります。
- LINE側で障害が発生している
- インターネット接続に問題がある
- OSが古い
- 端末の空き容量が不足している
- 端末自体に不具合がある
- 利用しているLINEバージョンとOSの組み合わせに問題がある
特に複数のユーザーで同じ症状が発生している場合は、 個人のスマートフォンではなく、 LINE側で一時的な問題が発生している可能性も考えられます。
よくある質問
LINEを削除したら友だちも全部消えますか?
単純にLINEアプリをアンインストールしただけで、 LINEアカウント自体を削除したことにはなりません。 正しい方法で同じLINEアカウントを引き継ぐことが重要です。
トークをバックアップせずにLINEを削除してしまいました
バックアップしていないトークについては、 あとから完全に復元できない可能性があります。 状況によってはバックアップ用PINコードなどを利用した 直近のトーク履歴の引き継ぎが可能なケースもありますが、 通常のバックアップの代わりになるものではありません。
バックアップしたのに写真が戻りません
標準バックアップでは、 基本的にテキストメッセージがバックアップ対象です。 写真や動画などは復元できない場合があるため、 大切なメディアは再インストール前に端末へ保存しておきましょう。
バックアップ用PINコードだけ設定すれば大丈夫ですか?
PINコードは重要ですが、 通常のトーク履歴バックアップの代わりとして考えるのはおすすめできません。 「トーク履歴のバックアップ」と「PINコード設定」の両方を行っておくと安心です。
同じスマートフォンに再インストールする場合もバックアップは必要ですか?
必要です。 同じ端末であってもLINEアプリを削除すると、 端末内のLINEデータへアクセスできなくなる可能性があります。 過去のトークを残したい場合は、事前にバックアップしてください。
再インストール前に電話番号を確認する必要がありますか?
確認しておきましょう。 LINEに登録されている番号が現在利用中の電話番号と一致していることに加え、 SMSを受信できる状態かも確認しておくと安心です。
パスワードを忘れています
まだLINEアプリを利用できる状態であれば、 削除前にパスワードを設定し直しておくことをおすすめします。 アプリを削除してから困るよりも、 ログインできているうちにアカウント情報を整理しておくほうが安全です。
まとめ|バックアップを確認してからLINEを再インストールしよう
LINEの再インストール自体は難しい操作ではありません。 しかし、事前準備を行わずにアプリを削除すると、 トーク履歴や大切な写真などを失う可能性があります。
特に重要なのは、次の5点です。
- トーク履歴を最新状態までバックアップする
- バックアップ用PINコードを設定する
- 登録電話番号とSMS受信状態を確認する
- LINEのパスワードなどアカウント情報を確認する
- 残したい写真・動画・ファイルを別に保存する
さらに、バックアップ実行後は 「ボタンを押した」というだけで安心せず、 バックアップ日時が更新されているかまで確認しましょう。
LINEが正常に利用できているうちに必要な情報を確認しておけば、 再インストール後のアカウント引き継ぎや トーク履歴の復元で困る可能性を減らせます。 不具合解消のために再インストールする場合も、 準備をすべて終えてからアプリを削除するようにしましょう。
